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家計のアドバイザー通信 (2014年12月号)

―今年のNISAって・・・?!―


Q.証券会社から、「今年のNISAは今年のうちに」と言われました。どういう意味ですか。      

A.今年(2014年)1月にスタートしたNISA(少額投資非課税制度)は、毎年元本100万円までの上場株式などへの投資による売却益や配当などが、5年間非課税になる制度です(通常は20%課税)。

20歳以上の居住者等であれば、だれでも利用できます(1人1口座)。

非課税投資枠は最大で500万円です(100万円×5年間)。途中で売却することは自由にできますが、売却部分を再利用することはできません。

また年間100万円の非課税枠の使い残しは、翌年に繰り越すことはできません。

<NISAの主な注意点>
①非課税枠は年間元本100万円。
  *使わなかった場合、翌年に繰越し不可。
②1人1口座。
  *2014年税制改正で、2015年1月1日以降NISA口座開設金融機関を毎年変更可能に(条件あり)。
③既に保有している株式などをNISA口座に移すことはできない。
  *非課税対象となるのは、NISA口座で新たに購入する上場株式や株式投資信託など。

ワン・ポイント・アドバイス:NISAのメリットは、利益が出たときのみ!
100万円の非課税枠を無駄にしないため、急いで金融商品を購入することは得策ではありません。それはNISAの対象となる金融商品(株式や株式投信など)には、少なからず損失の発生する可能性があるからです。

NISAは利益が出なければメリットの無い制度です。損失が発生した場合でも、損益通算や損失の繰越しはできません。
投資においては、非課税枠より自分のライフスタイルや投資スタンスを優先すべきです。

本記載は、2014年12月現在の税制に基づく一般的な取扱について記載しています。
税務上の取扱が税制改正などで変更となることがありますので、ご注意ください。
また、個別の取扱等につきましては、所轄の税務署等にご相談ください。

あなたの家計のアドバイザー