―利息と利子、利率と金利と利回りと・・・―
Q.銀行や証券会社のパンフレットを見ていると、利息や利子、利率や金利や利回りなど、同じような言葉がでてきます。違いはありますか。
A. まず、利息と利子は、元本に対して支払われる利金の金額を指します。厳密な使い分けではありませんが、定期預金などに預けたときに受け取る方を利息、住宅ローンなどのように支払う方を利子といわれることがあります。
一方、利率や金利、利回りは通常割合を表しますので、%などで表示されます。
利率と金利はほとんど同じ意味です。元本に対する利子や利息の割合をいいます。
利回りは、元本に対する収益の割合です。運用期間が複数年でも1年に換算して表します(年平
均利回り)。
<利息と利子利率と金利と利回り> | |||
利息 | 金額 | 利金を受け取るとき | 厳密な使い分けではない。 |
利子 | 利金を支払うとき | ||
利率 | 割合 | 元本に対する利子や利息の割合 | ほとんど同じ意味で使われる。 |
金利 | 金額を指すこともある | ||
利回り | 元本に対する収益の割合(年平均利回り) |
計算例:
①年利3%の定期預金(半年複利)に、100万円を1年間預けたとき
利率:3%
利回り:半年後・・・100万円×(1+ 3%/2)=101.5万円
1年後・・・101.5万円×(1+ 3%/2)=103.0225万
よって利回りは、3.0225%
②表面利率(クーポン)3%の3年もの債券(額面100万円)を
98万円で購入したとき
利率:3%
利回り:利息・・・・・・・3万円×3年=9万円
償還差益・・・100万円-98万円=2万円
3年間の収益は、11万円
よって利回りは、(11万円÷100万円)/3年≒3.7%
*実際の運用計算の場合は、税金などの費用がかかります。